金属工芸のあれこれ(4)〜鍛金〜
- gen tanigawa
- 2021年2月12日
- 読了時間: 2分
前回までは「鋳金」「彫金」を簡単に紹介しました。今回は「鍛金」です。
「鋳金」は融かした金属で作る、「彫金」は金属を打ち出す・彫るでした。
今回の「鍛金」は"叩く”です。
分かりやすい(?)例としては、刃物や刀の鍛冶屋さんをイメージしてもらうと分かりやすいかも知れません。これを鍛金、鍛造といいます。(板を加工するときは鍛金、棒材や塊を加工するときは鍛造と言っている・・・イメージがあります)
私の場合は、「銅」や「真鍮」の板を材料にしています。
鉄の場合は、真っ赤に熱した状態で金づちで叩いて成形するのですが、銅や真鍮、銀等の場合は、常温でも成形できます。
いくつかの作例で、技法解説をしてみようと思います。(WEBページでも公開しています)


鍛金技法は世界中で見ることができます。(もちろん他の技法も)
例えば、ヨーロッパの古い町並みでは、街灯や門扉が鉄の鍛造で作られていたりします。。。ヨーロッパは乾燥しているので、鉄の鍛造で作られたものが多くあるようです。(日本の気候だと、すぐに錆びちゃう)
また、銀の食器なども鍛金の技法で作られています。私もカトラリーを作りましたが、あんな感じです。(過去の記事あり)
ジュエリーも金属工芸の技法で作られていますね。
このような金工技法ですが、作例にあるような形(深さのある形)を作る技法「絞り」は、日本で独自に発達した技法だそうです。

次回からは、もう少し「絞り」技法について、紹介できたらと思います。
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