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最近の制作活動と絞り技法

  • 執筆者の写真: gen tanigawa
    gen tanigawa
  • 2021年2月27日
  • 読了時間: 2分

2月も終わりですね。

やはり2月は早い!そして、花粉が辛い(^_^;)

数年前まで「花粉症ではない!」と言い張ってきました(笑)が、ついに4年くらい前に「もうダメです。。。」となり、薬に頼っています。

そんな2月は、コップ制作に勤しんでいました。

 上の写真は、円盤状に切り出した銅の地金をお椀状に叩き出したものです。

 下が、木槌と木臼で1回叩いたもの。

上は、下の工程を終えた地金を、当金に当てて金鎚で叩いたものです。

 今回は、「当金に当てて、金鎚で叩く→バーナーで焼き鈍す」を繰り返します。

この作業を数回繰り返していくと、下の写真のように、円盤状の地金の縁が立ち上がってきます。あいだの写真がないのですが、上と下の写真は同一の銅板です。

結構深いですよね?このように深さのあるものを作る技法を「絞り技法」といいます。

この技法は、日本で独自の発展をしたとも言われています。

世界中に鍛金技法はありますが、ここまで深さを出す技法はないのだとか。。。

「絞り技法」は、「縮める」動きで形を作っていきます。

どういうことかと言うと、次の写真で解説に挑戦します!!

この写真は、もっと叩いた後のものです。高さが8cmくらいになりました。

縁の部分が波打ってますよね?

 最初、直径14cmくらいの円盤の縁だったところが、直径6.5cmくらいになっています。

これは金鎚で叩いていくことで、直径を14→6.5に縮めているのですが、縮んだ分の銅が消えてなくなるわけではないので、どこにいったか?となるわけです。

 直径を縮めて寄せられた分が、「高さ」になって現れてきます。それが、縁の部分の波形です。今回は回転体の形なので、全体が同じ高さで波打っています。

上の写真だと、このあとコップの口がもっと小さくなるので、その分、背が高くなります。

 定規を当てた写真を取り忘れましたが、この写真では高さが9cmになりました。

コップとしては、これで完成なので、内側に錫メッキを施します。

 口部分の高さを揃えて、金切り鋏で切った後ヤスリをかけて、小さな金鎚で「端打ち」という加工を行います。切りっ放しだと、薄く見えるので、少し厚みを持たせたり、鋭いと危ないので角を落としたりします。

 完成した2つのコップです。端打ちの後、磨き砂で丁寧に磨き上げてあります。

今回は、金鎚で表面を均した後、2種類の槌目をつけてみました。


 なんとなく「絞り技法」のことがわかっていただけたでしょうか?

説明。。。難しいです(´・ω・`)

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