煮色着色
- gen tanigawa
- 2021年7月10日
- 読了時間: 2分
先日、銅の鍋が完成したので、およそ10年ぶりに「煮色着色」に挑戦しました。
「煮色着色」は、銅や銅の合金(真鍮や青銅)の着色技法となります。
他の金属が混ざると、うまく着色できないので、銅鍋を作っていたわけです!

さて、この銅鍋の中に、「煮色液」を用意します。(画像の緑の液体)
この液は10年ものですが、中身としては「水」「緑青」「硫酸銅」です。
この材料を沸騰させて、一度冷ましたら完成です。
他にも準備するものがあります。
それは、「大根おろし(おろし汁)」と「梅酢」。。。謎でしょ?(笑)

煮色着色を行なうときには、まずしっかりと「脱脂」をします。油分が残っていると、煮色液を弾いてしまい、色ムラの原因となってしまいます。
「希硫酸」「重曹」などでしっかりと脱脂した後、「大根おろしの汁」をしっかり作品に塗りつけます。
理由はよくわかっていないのですが、こうすると着色が上手くいくのだとか。。。どうやら、江戸時代くらいから行われているらしいです。不思議ですね。
このあと、作品を鍋に入れ、じっくりコトコト煮込んでいきます。

今回は、だいたい2時間ほど煮込みました。途中で、少量の「梅酢」を添加。。。これで発色がよくなる。。。と言われています。これもまた不思議ですよね。
ちなみに、市販の梅酢だと添加物が入っているのでイマイチだとか。。。定かではないですが(^_^;)
写真の梅酢は自家製です。
煮込み始めて最初のうちは何度か鍋から引き上げて、色の具合を見ます。このとき作品が熱いため、水分が蒸発し色ムラができるので、水を張ったバケツに入れて乾くのを防ぎます。
着色の具合を確認したら、途中何度か鍋に水を足しながら、煮込みます。
緑青が沈んで溜まってしまうので、定期的にかき混ぜておきます。
自分の好みの色になったら、引き上げて水洗いと重曹で優しく磨きます。

煮色着色では、赤みの強い色に仕上がります。
今回は、10年ぶりにしては、うまく仕上がりました。またWEBサイトのほうにも、着色技法のページを作っておこうと思います(^o^)
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