レリーフ
- gen tanigawa
- 2021年5月23日
- 読了時間: 2分
5月から制作を開始しました金魚のレリーフ。
前回のブログでは、銅の地金に下書きを写していましたが、現在の様子はこんな感じです。

まずは、裏側から木槌で叩き出して、膨らまします。そして、木材に松脂を乗せて作った台に固定します。この松脂の台が、個人的にはすごいなぁと思っています。
昔、この方法を見つけた人は、本当にすごい!
松脂をガスバーナーで熱して、少し融かしたあと金魚を固定します。すると、空洞なくくっつくので、上からタガネで叩いても変形することなく叩くことが出来ます。

下書きにあわせて、外側から金魚に向かって、「肉」を寄せるように叩いていきます。
1枚めの写真と、2枚めの写真で金魚の周囲も叩いた跡があるのは、その辺りの銅を金魚の縁に寄せています。このようにすることで、輪郭線あたりが薄くなるのを軽減することができます。細かい解説は、また後日出来たらと思っています。

全体をタガネで叩いています。叩く前に、全体をバーナーで温めて、程よく松脂を柔らかくして叩いていくと、細かい形まで作ることが出来ます。松脂で固定して、柔らかさを調整しながら、作る方法を考えた人は本当にすごいですね。
江戸時代には打物師という職人が、この方法で色々なものを作っています。
ちなみに、この松脂、、、冬仕様で調整しているので、真夏が怖い(暑くて柔らかくなりすぎるかも)
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